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マイの物思い・・・・

あれからもう20年・・・・・・・

片思いの経てに、告白の返事待ちをしていたあの人に告白したあの日・・・・

「それでも良いから・・・・一晩だけの恋でも良いですから・・・・」

無理やりせがんで一晩過ごしてもらったあの人、神官としてはやってはいけないことだった。

しかし、二階で今は荷物を整理しているあの子を身ごもったと知ったときには、もう後悔はなかった。

ただ、自分が人の親になることがとてつもなく不安だった、誰かに支えてほしかった、でも、あの人にはあの子のことを話せなかった、話せるわけがなかった、結婚をし幸せになった彼にそんなことを言えるわけがなかった。

幸い、娘はまっすぐに育ってくれたようだ、ちょっとそそっかしいところが怖いけれど

っと、マイは苦笑いをもらす、娘は今日から新しい家にメイドとして仕えることになるそうだ。

娘は20年前の自分と同年代になった。20年前、月明かり亭の扉を緊張しながら開けた自分は娘ほどに輝いて見えたのだろうか?

近いうちに一度久しぶりに月明かり亭に顔を出してみよう、20年前と変わらず冒険者でにぎわっているだろう酒場はやさしく迎えてくれるだろうか?

そんなことを考えながらマイは荷造りを失敗してるであろう娘のいる二階へと歩いていく・・・
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by sendouke | 2005-02-07 23:25 | SS